新たなインターンシップのカタチを探る【バイト探しと就活の境界線】

新たなインターンシップのカタチを探る【バイト探しと就活の境界線】

先日、就活中の学生(現4年生)6人とグループインタビューを行った。

テーマは「バイト探しと就活の境界線」。

“バイト探し”と“就活”における、会社・仕事の「選び方の違い」や、2つの職場での「働き方の違い」について、これまでの経験(主にアルバイト)と将来への期待(就職してからの理想イメージ)などを交えてインタビューに答えてもらった。

質問内容は主に7つ。

  1. 就活をはじめる際に重要視する要素、キーワードは?
  2. アルバイト先を探す際に重要視する要素、キーワードは?
  3. 就職先を決定する際の(想定される)優先項目は?
  4. アルバイト先を決める際の優先項目は?
  5. 「就活」と「バイト探し」はどんなところが違う?
  6. 社会に出て「働く」ということのイメージについて教えてください
  7. (アルバイト経験などから)仕事をする上で「満足したこと」「不満だったこと」「失敗だと感じたこと」を教えてください

ワークシートを使って、それぞれ記入してもらい、内容を深堀りしていく形式だ。

グループインタビューを通じてバイトと就活の大きな違いは「単なるお金稼ぎ」か「将来を見据えた」ものか。

バイト探しは「仕事内容」よりも「時間=シフト」「時給」「場所」などを優先している。

学生はあくまでそこの線引きをしっかり引いているのであった。

新たなインターンシップのカタチを探る【バイト探しと就活の境界線】

では、長期インターンシップについてはどうか?
長期インターンシップを実施している学生も3人いたので、聞いてみた。

「ビジネスマナーや業界・企業研究、商品知識・スキルが高められる場。自己成長を目的としています」
というのが全員一致している回答だ。

とはいえ、インターン先の企業に就職するかというとそれも違うらしい。
ここでは「仕事内容」「何を任せてくれるのか」が重視される。
あくまでその後=社会人になるためのトレーニングとして捉えている。

“社会人と一緒にオフィスで働く”というのが前提のようである。

長期インターンシップを経験していない学生も「そういう機会は活かしたかった。やっとけば良かった」と口にするが、一方、「なかなかそういう時間を作るのは難しい。もっと気軽に参加できるものがあったらよいのに」という声も少なくない。

“就業体験”ということでのインターンシップの目的はアルバイトというカタチでは代替が難しそうである。
が、長期インターンシップについても学生・企業双方の負担が大きく、現実的に実施・受け入れできる企業と参加できる学生も限られてくる。

このあたりに新たなインターンシップのカタチのヒントが隠されているような気がするのだが・・・